秋の運動会は練習が9月の暑い時期に行われます。
また春に運動会が行われたとしても、5月以降はやはり気温の上昇も大きい季節です。
熱中症は5月くらいから徐々に右肩上がりなって行きます。
運動会で熱中症を予防することが出来るのでしょうか?
生徒たちは競技に夢中で喉が乾いている事も忘れて応援してしまいます。
親としてはどうしたらいいのでしょう?
そもそも熱中症とはなぜ起こるの?その症状とは?
熱中症ってなんで起こるのか?と言うと漠然とした答えが多いです。
熱中症を知らなければ、対応も対策をする事はできません。
熱中症と熱中症による症状
人の体のメカニズムは熱を生み出し熱が高くなると、血流量を増やして体内の熱を外に放出します。
但し高温の環境下に長時間いることで熱を放出する機能が誤作動を起こします。
・体内に熱がこもる
・急激な汗をかく事で、体内の水分や塩分が放出される
この2つが要因で熱中症の症状が出てきます
けいれん・めまい・吐き気・湿疹・頭痛などの症状が現れます。
この段階ではすでに脱水状態と言う事も忘れないでください
熱中症になる原因
熱中症になるには3つの要因があります。
環境による要因・身体的な要因・行動による要因。
①環境による要因
高温多湿・強い日差し・通気が悪い・風がない・厚着をしているなどです。
②身体的な要因
体長が悪い・高齢者や乳幼児・糖尿病などの持病がある・病気などで脱水状態・肥満・運動不足などです。
③行動による要因
激しい運動・長時間の炎天下での労働・水分を取りにくい状態。
この3要因が重なりあった時に熱中症の危険性が高くなります。
運動会で子供が熱中症になるリスクが高い理由は?
一般的に大人より子供の方が熱中症にかかりやすいです。
原因
①体温調節機能の未発達
子供は大人より体温調整がうまく出来ません。
それに体の大きさの割には体表面積が大きい為に、気温の影響を受けやすいのです。
気温が高い時に体からの放熱うまくいかないので、体の深層部の熱が逃げきれずこもってしまうために、熱中症にかかりやすいのです。
②身長
運動会は気温が高い状態で1日行われる事が多いです。
それに子供は大人より身長が低い分、地面に近いのです。
地面に近い状態だと、太陽の照り返しが大きい為、太陽の直射日光+地面からの照り返しのダブルパンチを子供は受けるのです。
また大人より子供の体内水分は多く気温の影響を受けやすいので脱水状態を引き起こしやすくなります。
この2点から子供が大人より熱中症にかかりやすいと言われているのです。
熱中症予防に水分を取りましょう!でも取りすぎには注意、なぜか?
熱中症を予防する為には水分補給が重要になります。
その水分補給も一気に飲み干すのではなく、こまめに水分を摂取するのが効果的と言われています。
こうは言っても咽が乾いていればイッキに行きたいものです。
しかし、ここの落とし穴があるのです。
イッキに飲んだ分、今度はイッキに体外へ放出されてしまいます。
①水分の取り過ぎの注意点
熱中症対策で水分補給するのは大事なのですが、補給した分放出されるのが人間の生理現象です。
その時に水分だけがでれば、なんの問題もないのですが、ミネラルも同時に放出されてしまいます。
水を取り過ぎると大変な事態に陥る危険性があるのです。
低ナトリウム血症です。
体内の塩分濃度が下がっている状態で、水分だけを取ると体内の塩分濃度が薄くなり、この低ナトリウム血症になってしまします。
最悪な状態だと死亡するケースもありますので注意しましょう。
②スポーツドリンク
熱中症対策にあげられるほどのスポーツドリンクですが、この飲み物も多量摂取は危険なのです。
スポーツドリンクが?と思うかもしれませんが、塩分が入っているのはいいのですが、問題は糖分なのです。
糖分は咽の乾きを起こす原因でもあります。
スポーツドリンクを多量に摂取しすぎると、急性糖尿病になってしまう可能性があります。
この場合、意識の混濁を起こす事もあるので、入院治療が必要になってしまいます。
保冷剤など便利グッズで血管を冷やして熱中症を防ごう
熱中症対策グッズで体を冷やす商品がたくさん並んでいたりします。
これを使ったからといって熱中症にならないとは、言いきれません!
体の深層部の熱源を取らなければ、熱中症の撃退にはなりません。
このような場合は太い血管がある所に保冷剤や冷たくしたペットボトルを使用します。
この冷たさが、血液を冷やします。
そうする事で全身に冷たい血がいきわたり、体の真の熱を取り去事が出来るのです。
昼食時には簡易テントが有効ですが建てていいか注意です
運動会のもう一つの楽しみと言ったらお母さんが作ってくれたお弁当です。
家族みんなでおにぎりや唐揚げなどを食べながら午前中の競技について楽しく会話していると思います。
ですが、炎天下の元では食欲もわきませんよね!
そんな時には、設営がワンタッチ式の簡易テントが日差しを遮るのには有効です。
ただし、この簡易型のテントを使用していいかは学校側に聞いておく必要があります。
強い風が吹くと舞い上がってしまったりする場合もあるので。
もし、設営が大丈夫でも、観覧席の先頭では使用は控えましょう。
確実にモラルの問題ですからね・・・。
簡易型テントを設営する場合は人に迷惑がかからないかなり後方に設置するしかありません。
まとめ
運動会での熱中症の対策について紹介してきました。
春先にしても秋にしても熱中症はついてまわります。
子供たちだけでなく大人の方々も十分に対策を講じておく必要があります。
子供たちの楽しみの一つ運動会を楽しくする為には熱中症対策は十分に行いましょう!