播磨地方で多くの人に親しまれている「播州秋祭り」ですが、最大の特徴は種類豊富な屋台ではないでしょうか。
屋台といっても夜店のような屋台ではなく、お祭りに使う神輿を屋台といいます。
播磨地方では各町でそれぞれ屋台を持っており、祭りの時に一斉に見ることができます。
そこで、「播州秋祭り」に使用されている屋台について紹介していきます。
屋台はどんな種類があるんだろう?
播州秋祭りに使用される屋台にはどんな種類があるのでしょうか。
種類は大きく分けて3つに分類され以下のような名称で呼ばれています。
・神輿屋根型屋台
・反り屋根型布団屋台
・平屋根型布団屋台
それぞれ特徴があり・・・
神輿屋根型屋台は、神輿と同じで宝形造りの屋根が特徴になります。
この形の太鼓台は他の地域のものとは違っており、播磨地方だけで見られる屋台の形で播州秋祭りの特徴ともいえます。
反り屋根型布団屋台は、布団の中央を山形にし四隅をそり上げた形になっています。
見た目は布団屋台と神輿屋台の中間のような形になっています。
平屋根型布団屋台は、布団が赤く平たいのが特徴で、播磨地方以外でも見らてる形の屋台です。
播州秋祭りでは、このような種類の屋台を見ることができますよ。
屋台の大きさは?
屋台の大きさは実際どのくらいあるのでしょうか。
いろいろな種類の屋台がありますが、基本的にはおよそ84.4cm(二尺八寸)と言われています。
ちなみに、なぜこの大きさかというと「二」と「八」を合わせると鳥居の形に似ているから二尺八寸になったということだそうです。
意外と小さく感じるかもしれませんが、本番では担がれているのでさらに大きく見えるのではないでしょうか。
屋台の重量はどのくらいなんだろう?
大きさはわかりましたが、重さはどれくらいになるのでしょうか。
屋台の平均的な重さは約2トンほどになるそうです。
これを練り子と呼ばれる担ぎ手が担ぐのですからすごいですよね。
屋台によっては装飾などでもう少し重いものもあるそうなので、担ぎ手のすごさに驚いてしまいますね。
屋台の値段は?
これだけ豪華な屋台だといったいいくらくらいするのか気になりますよね。
基本的に屋台はおよそ数千万円~1億円程度になるそうです。
中古でも1千万円程度はするそうなので、とても高価なんですね。
ちなみに、この屋台の購入費は各町の寄付金から賄っているそうなので、町人の屋台にかける思いはすごいということですね。
屋台を新調したとなるといろんなところから新しい屋台を見ようと人が押し寄せるそうですよ。
屋台は誰がどうやって作ってるの?
このような豪華な屋台はいったい誰がどのように作るのでしょうか。
実は屋台は一人で作っているものではありません。
屋台を作るのには・・・
屋台本体を作る大工
木彫刻を施す彫刻師
金や銀などのきれいな錺金具を作る錺金具師
屋台衣装を作る縫師
漆や金箔を塗ったりする塗師
太鼓などの皮を張る太鼓師
など、さまざまな人が関わって一つの屋台を作り上げています。
このように複数の職業の人がひとつの屋台を作り上げているということは珍しいそうです。
多くの職人の手によって屋台が作り上げられるというのは播磨地方独特の文化といえますね。
よって、このように珍しい屋台が見られるのはこの地方だけということになりますね。
まとめ
屋台について調べてみるとなかなか面白い発見がありましたね。
意外と播磨地方独特の文化などがあり、地元以外の人には新鮮に感じられるかもしれません。
このように独特の文化だからこそ、地元の人たちは毎年盛り上がったり祭りや屋台を大事に思っているのではないでしょうか。
このように歴史ある伝統的な祭りに参加してみるのもいいかもしれませんね。