今年ももうすぐボジョレーヌーボーの解禁日を迎えます。
今年はいつなのしょうか?
今年は11月19日、木曜日です。
ボジョレーヌーボーの解禁日は毎年11月の第三木曜日の午前0時となっています。
何で解禁日は11月の第三木曜日なのか?
元々、解禁日は11月11日だったようです。
なぜかというと、フランスのボジョレー地区で早いワインが出来上がるのがこの日付あたりで、なおかつ11月11日はサン・マルタンの日だったからです。
しかし、後日サン・マルタンの日から無名戦士の日に変更されてしまったため、別の聖人の日11月15日、サン・タルベールの日に解禁日が変更されました。
しかし、そこで問題が生じました。
解禁日に日曜日になると問題が生じるのです。
日曜日はワインショップやレストランは休みなのです。
そこで、その問題を解決するため、1984年にフランス政府が11月の第三木曜日を解禁日に指定しました。
ボジョレーヌーボーとは
ボジョレーヌーボーを知るためにはボジョレーワインを知る必要があります。
ボジョーレワインとは何でしょうか?
ブルゴーニュワインの1つです。
フランスのローヌ県北部、ソーヌ=エ=ロワール県のコミューンで生産されています。
マコンとリヨンの間、ボジョレー地方の山のふもとで生産されています。
ボジョーレワインの中でも11月の第三木曜日に解禁される特産品の新酒をボジョレーヌーボーと言います。
本来の目的はその年のブドウの出来栄えをチェックすることでした。
一般的なワインと違い、それ以上熟成しない状態で出荷されるので長期保存ができません。
それで、年内に消費することが勧められています。
ワインの特長としては、わずかに炭酸を含み、少ないタンニンにより独特の清涼感を感じさせるワインです。
ボジョレーヌーボーの醸造方法は「マセラシオン・カルボニック」(炭酸ガス浸潤法)と言います。
通常と違いぶどうを破砕せず縦型の大きなステンレスタンクにどんどん入れていきます。
下の方のぶどうは重さでつぶれて果汁が流れ出て発酵が自然に始まります。
発酵が始まると炭酸ガスが生成され次第にタンク全体に炭酸ガスが充満します。
つぶれていないぶどうの内部では酵素の働きによりリンゴ酸が分解され、アルコールとアミノ酸とコハク酸が生成されます。
味わいはリンゴ酸が分解されるのでまろやかに仕上がりまた、炭酸ガスによりフレッシュなワインになります。
飲み方は少し冷やして飲むと飲みやすくおいしいです。
それで飲む前に1時間ほど冷蔵庫で冷やすことができます。
先ほども書いたように長期保存ができませんから、購入したら早めに飲みましょう。
毎年、ボジョレーワイン委員会の品質予想がなされます。
2010年は「果実味豊かで、滑らかでバランスの取れた」
2011年は「3年連続で、偉大な品質となった」
2012年は「心地よく、偉大な繊細さと複雑味のある香りを持ち合わせた」
2013年は「繊細でしっかりとした骨格。美しく複雑なアロマ」
2014年は「エレガントで味わい深く、とてもバランスがよい」
では、今年はどんな予想がされるでしょうか?
まとめ
ボジョレーヌーボーは1976年に日本へ輸入されるようになりました。
1980年代にはバブルにより大きなブームを迎えました。
ブーム時には成田空港に行って飲む人も現れるほどでした。
しかし、バブル崩壊にブームが一時的に終わりましたが、1997年頃に再び赤ワインブームが訪れました。
バブル期よりも大きな市場になり2004年には過去最大の販売数量を記録しています。
このように日本でのボジョレーヌーボーの歴史はおよそ40年となります。
今年も、あと2ヶ月ほどで解禁日を迎えます。
どんな、ボジョレーヌーボーが来日するのか、とても楽しみですね。