お墓参りの時期っていつがいいんだろう?
何を持って行けばいいのかもわからない。
9月22日は『お墓参りの日』なんですって、初めて知った人も多いですよね。
お墓参りのタブーや注意点を知っておくのは大切ですね。
失礼を避けるためにも、しっかりと準備する必要がありますね。
知らないと失礼になってしまうかもしれません。
そこで、今回はお墓参りの正しい時間帯やタブー、必要な持ち物について紹介します!
お墓参りに適した時間帯と行ってはいけない時間帯とは?
お墓参りをする際、適切な時間帯を選ぶことが大切です。
一般的に、お墓参りに最適な時間帯と避けるべき時間帯があります。
具体的には、以下の時間帯が挙げられます。
それぞれの時間帯の特徴を詳しく見ていきましょう。
朝10時以降の日中がおすすめ
お墓参りに最も適しているのは、朝10時以降の日中の時間帯です。
明るく、心落ち着く雰囲気の中でお参りができます。
日中のお墓参りには以下のようなメリットがあります。
- 明るくて見通しが良い
- 周囲の環境が静か
- 心を込めてお参りに集中できる
例えば、40代の主婦の田中さんは、平日の昼間に近所のお寺のお墓へ。
静かな境内で、ゆっくりとご先祖様に手を合わせました。
心が洗われるようで、日頃の喧騒を忘れ、故人を偲ぶひとときを過ごせます。
朝10時以降の穏やかな日中の時間帯は、お墓参りに最適です。
落ち着いた雰囲気の中、故人への思いを馳せることができるでしょう。
午前中の涼しい時間帯が◎
特に夏場は、午前中の涼しい時間帯がお墓参りにぴったりです。
暑さが厳しくなる前の、爽やかな朝の空気の中でお参りできるのがおすすめです。
早朝から昼前までの時間帯は以下の点で快適です。
- 日差しが和らぐ
- 気温が上がりすぎない
- 静寂な雰囲気が漂う
近年は、毎年ニュースで毎日のように今日は暑いです、命を守りましょうって言うほどなので、暑さを避けるのは重要です。
なので暑さが本格化する前の、さわやかな午前中の涼しい時間帯を選びましょう。
心地よい空気に包まれながら、ゆったりとお参りに集中できます。
日没後は避けるべし
一方、日没後の夜間はお墓参りには不向きです。
お墓での事故やトラブルも起こりやすいので、できるだけ避けましょう。
夜のお墓参りがNGな理由は以下の通りです。
- 足元が暗くて危険
- お墓での花火などの心配
- 近隣の方への配慮に欠ける
とある知人の話ではありますが、暗がりで段差につまずき、その拍子に墓石に頭をぶつけてしまいました。
真っ暗な墓地は、足場も悪く大変危険です。
日中の安全なお参りが賢明と言えるでしょう。
日が落ちてからのお墓参りは控えるのが無難です。
夜間はお墓の環境も整っておらず、思わぬ事故やトラブルに巻き込まれるリスクもあります。
お盆やお彼岸は混雑に注意
お盆やお彼岸は、多くの人がお墓参りに訪れる時期です。
この時季は混雑必至なので、ゆっくりお参りする場合は時間帯に注意しましょう。
混雑が予想される理由は次の通りです。
- 多くの人が休暇を取得
- 季節の慣例行事として定着
- 親戚や家族が集まる機会
久々に顔を合わせた親戚同士が集まるので、とてもいい機会にはなりますが、一人で静かにお参りしたい人には向かないかもしれません。
お盆やお彼岸のシーズンは、混雑を避けるために平日や早朝の参拝がおすすめです。
ご先祖様との対話に集中できる、落ち着いた時間帯を選ぶのが良いでしょう。
やっぱり混雑を避けた午前中がお墓参りにはぴったりね
お墓参りに適した服装と持ち物
お墓参りでは、故人への敬意を表すためにも適切な服装と必要な持ち物を用意したいですね。
特に服装は、”穏やかで丁寧な印象”を心がけると良いでしょう。
具体的なお墓参りの服装や持ち物は以下の通りです。
ひとつひとつの持ち物について、もう少し詳しく見ていきましょう。
黒や紺の地味めな服装を選ぼう
お墓参りの服装は、黒や紺などの落ち着いた色合いがマナーとされています。
故人を偲ぶ場にふさわしい、清楚で品のある装いを心がけましょう。
おすすめの服装は以下のような特徴があります。
- 黒や紺、グレーなどの無地
- 地味めで目立たないデザイン
- 露出が少なく、肌の見えにくい服
例えば、20代の大学生の山田さんは、祖父のお墓参りに黒のワンピースを選びました。
親族からも「場に合っていて、とても上品」と好評でした。
シンプルで落ち着いた服装は、故人への敬意も感じられます。
お墓参りでは地味な色合いの服を選ぶのが無難です。
“厳かで丁寧な雰囲気”を大切にしつつ、故人を偲ぶ心持ちのこもった服装を心がけたいですね。
華美な装飾は控えめに
お墓参りでは、服装の装飾品も最小限に抑えるのが望ましいです。
派手なアクセサリーは、故人を偲ぶ静かな場の雰囲気を損ねかねません。
装飾品を選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。
- キラキラと目立つアクセサリーは不適切
- 装飾の多いネイルアートは避ける
- 濃い化粧やつけまつ毛も控える
濃い化粧の親戚のおばちゃんってどこにでもいるよな・・・と思ったのは置いといて、お墓では故人との対話に集中したいものです。
過度な装飾品は、そっと外すのがマナーと言えますね。
お墓参りにふさわしい身なりを整えることが大切です。
装飾品は必要最小限にとどめ、素朴で落ち着いた雰囲気作りを心がけましょう。
線香やライターは必需品
墓前に線香を手向けるのは、お墓参りの大事なマナーのひとつ。
線香とライターは、お参りの必需品といえるでしょう。
線香を用意する理由は以下の通りです。
- 煙が故人の元へ届くと考えられている
- 仏様へのお供えの意味合いがある
- 焚く本数で故人への思いの深さを表す
40代の会社員の方に話を聞くと、父の月命日に線香を手向けています。
ゆらめく線香の煙を見つめながら、父との思い出を反芻します。
この時ばかりは、日頃の喧騒から解き放たれ、心豊かなひとときを過ごせるのだとか。
線香は故人とのつながりを感じられる大切な手段です。
マッチでもいいのかとは思いますが、付け終わった後の持ち手部分がゴミになってしまうので、私はライターがおすすめです。
いずれにしても火の取り扱いには十分注意してください。
お墓参りの際は線香とライターを忘れずに持参し、心を込めてご先祖様に手向けたいですね。
花は1〜2本が目安
お墓に花を供えるのは、ご先祖様への感謝と敬意の表れ。
ただし、持参するお花の量には加減が必要です。
適量の花を選ぶポイントは、次の通りです。
- 小ぶりの花束か、1〜2輪の切り花
- 白や紫など、落ち着いた色合い
- カサブランカなど、故人の好きだった花
お墓に花を手向けるのは、故人への感謝の気持ちを表すステキな習慣。
1〜2本の花を心を込めて供えることで、ご先祖様との絆を深められるはずです。
水や洗剤も持参しよう
お墓は定期的に掃除をして、きれいに保つことが大切。
参拝の際は、お墓の手入れ道具も忘れずに持参しましょう。
お墓掃除に必要な持ち物は、以下の通りです。
- 墓石用の洗剤
- 雑巾やスポンジ
- バケツ、ひしゃく、ゴミ袋など
60代の男性、高橋さんは、月に一度祖父母の墓参りに。雑草を抜き、墓石を丁寧に水拭きします。
「ご先祖様に感謝の思いを込めて掃除するんだ」と、熱心に墓石を磨く高橋さん。
お墓を清らかに保つことが、供養の表れだといいます。
家庭用の洗剤は使ってしまうと、墓石が劣化してしまう可能性があるのでやめましょう。
墓石専用というか、石材用の洗剤がありますのでそちらを使うのがいいですね。
また、柔らかい素材のもので拭きましょう。
たわしとか固いものを使ってしまうとこちらも劣化の原因になります。
お墓は先祖代々の大切な場所。
こまめに掃除をして、美しい状態を保ちましょう。
必要な道具を揃えてお参りに訪れることが、ご先祖様への感謝の第一歩です。
服装や持ち物をきちんと用意して、丁寧にお参りしたいわ
お墓参りでやってはいけないタブー5選
お墓参りには、守るべきマナーやタブーがいくつかあります。
故人への感謝の気持ちを示すためにも、以下の注意点は心に留めておきましょう。
お墓参りでのタブーは主に以下の5つです。
それぞれのタブーについて詳しく見てみましょう。
奇数の花や造花はNG
先ほどお花を1、2輪と書きましたが、基本的にはお供えの花は、偶数本を選ぶのがマナーです。
奇数は「切れる」という意味があり、縁起が悪いとされているからです。
また、お墓参りでは生花を供えるのが一般的。
造花は故人への感謝の気持ちが薄れるイメージがあり、不適切だと考えられています。
- 花は2本、4本など偶数で
- 造花やプリザーブドフラワーは控える
- 水を入れた花立てに生花を挿す
先日、20代の大学生の山本さんは初盆のため、祖母のお墓参りに行ったんだそうです。
慌てて花屋で買った花束が、なんと奇数の花束でした。
「お墓には偶数がいいんだよ」と母に教えられ、花を一輪抜いてから手向けたそうです。
マナーを知らないと、失礼になってしまいますね。
お墓参りの花選びは、偶数の生花を心がけましょう。
愛情を込めて手向ける花は、故人への感謝の思いを表す大切な贈り物です。
土足で墓石の上に乗らない
墓石の掃除が名目だとしても、上に土足で乗るのは、ご先祖様に対する冒涜行為。
お墓は神聖な場所なので、土足で踏みつけるのは厳禁です。
墓石へ土足で乗らないために注意したいのは、次の点です。
- 墓石の周りを一周する際は慎重に
- 雑草を抜く時も、墓石は踏まない
- 子供にも、墓石へ乗らないよう注意
と言いますか、そもそも土足かどうかも関係なく墓石に乗るのはあまりよくありません。
万が一にも墓石が倒壊する事故などが起こらないように、十分気を付けましょう。
どうしても手が届かない場合は前もって小さな脚立とかを用意しておくのがいいと思います。
また、お子さんがいるご家庭の場合、手をつなぐなどして、子供が遊び感覚で登ったりしないように注意してくださいね。
墓石は故人の象徴であり、心のよりどころ。
土足で踏みつけることのないよう、細心の注意を払いたいものです。
他者のお墓の写真撮影は控える
お墓は故人とご遺族にとって、大変プライベートな場所。
無断で他者のお墓を写真撮影するのはマナー違反です。
他者のお墓での撮影は、以下の点から不適切とされています。
- 故人や遺族のプライバシー侵害になる
- 墓石に刻まれた情報の無断使用のリスク
- 墓地の静かな雰囲気を乱す
ついつい綺麗な墓石を撮影してSNSにアップ。
「撮影していいのは自分の先祖のお墓だけだよ」と友人から指摘され、慌てて投稿を削除したという話も聞きました。
公共の場とはいえ、お墓は故人とご遺族の大切な場所ですので、節度を持った行動が求められますね。
他者のお墓の撮影は控えるのがマナーです。
どうしても撮影したい場合は、ご遺族の了解を得るなど、最大限の配慮が必要不可欠です。
大声で話したり笑ったりしない
お墓参りは故人を偲び、感謝を捧げるとき。
お墓では静かに過ごし、大声で話したり笑ったりするのは厳禁です。
お墓で騒がないよう、以下の点に気をつけましょう。
- 私語は控えめの声で
- 携帯電話はマナーモードに設定
- 子供にも静かにするよう言い聞かせる
50代の主婦、高橋さんは毎年親戚一同で夫の実家のお墓参りに。
ある時、甥っ子がお墓の前で大声で駄々をこね、親戚からひんしゅくを買いました。
「ここはお祈りをするところなの」と優しく諭した高橋さん。
お墓参りは子供の情操教育の場にもなるのだとか。
お墓は心を落ち着けて先祖と対話する、尊厳ある場所。
静かに過ごし、故人への感謝の気持ちを大切にしたいですね。
ゴミは必ず持ち帰る
お墓でゴミを放置するのは論外のマナー違反。
お供えの花がら、雑草、掃除で出たゴミは、必ず持ち帰るようにしましょう。
ゴミを持ち帰る理由は、以下の通りです。
- 墓地をきれいに保つため
- 他者のお墓参りの迷惑にならないよう
- ゴミを放置する人がいると、みんながマナーを忘れる
60代の男性、佐藤さんは、月命日のお墓参りの際、他者が残していった空き缶や菓子袋を見つけました。
「先祖を大切にする場所が汚されている」と憤慨する佐藤さん。
自ら進んでゴミを拾い、墓地をきれいにしたそうです。
ひとりひとりの心がけで、気持ちの良いお参りができますね。
綺麗なお墓で先祖をお迎えするのは、子孫の務め。お墓で出たゴミは、最後まで責任を持って片付けるよう、心がけたいものです。
もう、これはお墓参りのマナーというより、日常生活でのマナーですね。
近所の公園でも、お菓子の食べ終わった袋やペットボトルが置きっぱなしってことがよくあります・・・。
まとめ
今回は、お墓参りの適した時間帯、服装、持ち物、花のタブーについて紹介しました!
お墓参りのマナーについて詳しく知ることができましたね。ぜひ次回の参考にしてください。
お墓参りのマナーを守って、先祖を敬う時間を大切にしてください。