兵庫県南西部の播磨地方で秋になると毎年楽しみにしている「播州秋祭り」が行われます。
秋になると各地で大小さまざまな祭りが行われ、それを総じて「播州秋祭り」といいます。
多くの神社では屋台と呼ばれる太鼓台が祭りをにぎわせてくれます。
そんな「播州秋祭り」について紹介したいと思います。
播州秋祭りってどんな祭り?
播州の秋祭りとは毎年10月に兵庫県南西部にあたる播磨地方で開催される大小さまざまな祭りの総称になります。
祭りの主役は屋台と言われる担ぎ型の太鼓台で、氏子各町から繰り出されます。
この屋台を見るのを楽しみに1年間を待っている人もいるくらい屋台は特別な存在になります。
屋台は播州各地にあり、すべての屋台を数えると300とも400とも言われているそうです。
そんな屋台で人々の前で勇姿を見せるのがこの祭りになります。
播州秋祭りの歴史は?起源はいつからなの?
播州秋祭りの歴史については、少なくとも18世紀頃には屋台の繰り出しが行われていた記述はありますが、正確な歴史や起源、由来などはわかっていないそうです。
しかし、古くから地域で親しまれていたことは確かなようですね。
播州秋祭りの日程は?
播州秋祭りはいろんな祭りの総称となっているので日程は各神社や地方によって変わります。
以下が主要な祭りの日程になります。
祭り名と神社名 | 祭礼日 |
小芋祭り
荒川神社 |
10月第3土日 |
提灯祭り
魚吹八幡神社 |
10月21日・22日 |
屋台の台場差し
浜の宮天満宮 |
10月8日・9日 |
屋台の台場練り
恵美酒宮天満神社 |
10月8日・9日 |
灘のけんか祭り
松原八幡神社 |
10月14日・15日 |
的形の秋祭り
湊神社 |
10月13日・14日 |
毛獅子の道中舞
大塩天満宮 |
10月14日・15日 |
布団屋台の競演
曽根天満宮 |
10月13日・14日 |
豊富の秋祭り
甲八幡神社 |
体育の日前の土日 |
三木・石段登り
大宮八幡宮 |
体育の日前の土日 |
上記以外にも、小さな祭りも行われているのでそちらも見たい場合は事前に調べていくようにしましょう。
主要な祭りは多くの人が見に来ることが予想されるので参加する際は注意が必要です。
播州秋祭りの見どころは?
播州秋祭りの見どころといえば氏子各町が所持している屋台ではないでしょうか。
屋台は大きく分けて3種類あり「神輿屋根型屋台」、「反り屋根型布団屋台」、「平屋根型布団屋台」があります。
神輿屋根型屋台は、神輿と同じで宝形造りの屋根が特徴になります。
この形の太鼓台は他の地域のものとは違っており、播磨地方だけで見られる屋台の形で播州秋祭りの特徴ともいえます。
反り屋根型布団屋台は、布団の中央を山形にし四隅をそり上げた形になっています。
見た目は布団屋台と神輿屋台の中間のような形になっています。
平屋根型布団屋台は、布団が赤く平たいのが特徴で、播磨地方以外でも見らてる形の屋台です。
どの屋台も細かな彫刻や豪華絢爛な刺繍が施してあり、秋の日差しでキラキラと輝いて見えます。
これら豪華な装飾の屋台を担ぎ、人前で勇姿を見せるのが播州秋祭りの見どころとなっています。
まとめ
播州秋祭りは各地で開催されるため、10月は何度も祭りに参加することができます。
氏子各町で違った屋台が楽しめるので、どの祭りに参加しても屋台を見飽きることはないのではないでしょうか。
また、屋台以外にも太鼓も楽しみの一つであり準備の最終段階が近づくと町中から太鼓の音が鳴り響くそうです。
もちろん当日も太鼓の音を楽しむことができますので、屋台をみつつ太鼓の音を聞いて秋の祭りを感じてみましょう。