大阪の南部にある岸和田市。
ここの祭りはテレビで中継されるほど、熱い祭りです。
だんじりが引き手によって疾走する雄姿を拝見した方も多い事でしょう。
とにかく山車の引き回しが見せ場とあって祭りを盛り上げています。
総欅作りの山車は、釘を使わない宮大工の手によって作られており、細部には精密な彫刻細工が施されていて、観光客が山車の見学を頼むと場合によっては見学する事ができる場合もあります。
では、だんじり祭りの世界へ!
だんじり祭りの歴史はどのくらい古いの?その成り立ちとは?
だんじり祭りをニュースや情報番組などで見たりしていても、そのほとんどが、山車の引き回しや山車の方向転換の「やりまわし」が中継されるだけで、だんじり祭りの歴史は放映されませんよね。
だんじり祭りがいつ始まったか等の歴史的な事はほとんどの方は耳にした事はないと思います。
ではだんじり祭りの成り立ちはいつくらいだったのでしょう。
だんじり祭りの始まり
約310年前の1703年(元禄16年)江戸時代中ごろです。
だんじり祭りの成り立ち
岸和田藩の藩主岡部長泰公が京都伏見稲荷を岸和田城内の三の丸(三の丸神社)に勧請(分霊)した事が祭事の始まりとされています。
この祭事は米・麦・豆・あわ・ひえの5つの穀物がたくさん取れるようにと(五穀豊穣)祈願し行った稲荷祭りがだんじり祭りの始まりとされています。
この祭事は狂言等の芸事を演じその後、三の丸神社や岸城神社に参拝したことが分かっています。
だんじり祭りの『だんじり』ってそもそも何?
だんじり祭りの初めは稲荷祭りが始まりとされていますが、だんじり祭りと呼ばれるようになったのはいつのころなのでしょう。
稲荷祭りにだんじりが登場するのは1780年頃と言われています。
そのころから稲荷祭り→だんじり祭りに変化したのではと言われています。
では、「だんじり」ってどんな意味があるの?
いまさら聞けない方も多いと思いますので、簡単に説明します。
だんじり
祭りで使用される山車のことを関西・近畿方面では「だんじり」と呼びます。
屋根が付いた屋台と言われる物の下に車輪を付けて、屋台の中に笛や太鼓などの囃子方と呼ばれる人を乗せ、お囃子をしながら、曳いたり担いだりして練り歩きます。
場所によっては曳きものを「だんじり」と呼ぶ所もあれば、担ぎ物を「だんじり」と呼ぶ所もあります。
だんじり祭りの入魂式とは何?どんなことをするの?
だんだんとだんじり祭りが分かってきましたね。
だんじり祭りの入魂式とはどんな事なのでしょうか?
アントニオ猪木さんに張り手をくらうのでしょうか!?
だんじり祭りで行われる入魂式とは?
入魂式
新しくだんじりを新調した時やだんじりを大修繕した時に行う儀式です。
神社の神主さんに安全祈願のお祈りとお清めを行います。
地域によってはこの入魂式で、だんじりに神様が入場する所もあります。
あれだけだんじりを振り回すのですから、修繕費用は高くつくのでしょうね。
男の祭りの象徴みたいですよね。
だんじり祭りの山車って一台いくらするんだろう?重さは何kg?
だんだんとだんじり祭りにのめり込んできましたね。
祭りで曳きまわされるだんじりって1台作るのにいくらかかるのでしょうか?
重さってどれくらいあるのでしょうか?
見た限りかなり重そうですけど何キロあるのですかね。
だんじりの材料
本体は欅やヒノキ 車輪は松を使用
製作者
昔は神社などを建築していた宮大工だけでしたが、近年では宮大工の他に、宮大工の流れをくむ大工や地車(だんじり)大工が製作しています。
製作期間
半年から1年くらいと言われていますが、数年を要するものもあるそうです。
だんじりの価格
5000万円~1億円超え
だんじりに施される彫刻の大きさや数にもよります。
精密な彫刻がほどこされていますので1億円はかかるのでしょうね。
だんじりの重量
だんじりを曳いている映像などをみると軽々曳いているので、実はそんな重さが無いのでは?と思っていたら大間違い。
高さ3m75cm 重さは4トン!?です。
トラック並みの重さがあるんですね。
まとめ
だんじり祭りについて紹介しました、勇壮果敢なお祭りです。
あのだんじりの曳きをみたら誰でも祭りの血が騒ぎだすのがわかります。
祭りってなんであんなに燃えて燃えて燃えまくるのでしょうね。
だんじり祭りの荒々しさは映像でみるより、実際に行われている地域にいってみるのが一番迫力があって見ごたえ満点でしょう。