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RSウイルスにもしかかってしまったら?気を付けるポイントと対処法

季節

 

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RSウイルス感染症は風邪の一種で、1歳までに全体の半分、2歳までにはほぼ100%がかかると言われる大変感染力の強い病気です。

特に保育園など早くから集団生活に入っている子供は、感染を予防することは難しいかも知れません。

予防としてできるだけのことはしたけれど、どうやらRSウイルス感染症にかかってしまったみたい・・・そんな場合はどうしたらいいのでしょうか?

普通の風邪とは対処法が違うのでしょうか?

 

 

 

「RSウイルス感染症かも?」・・・まずは病院を受診しましょう

 

RSウイルス感染症の治療は、痰を溶かす薬や気管の炎症を抑える抗生剤の投与といった、対症療法が中心になります。

RSウイルス自体を殺す薬は、現在の日本にはありません。

海外ではリバビリンという薬が使用されることがありますが、十分な効果が認められていないことと副作用の心配があるため、日本でのRSウイルス感染症に対する使用は認められていないのです。

 

いつもの風邪より咳がしつこくて、だんだんひどくなる場合はもしかするとRSウイルスによるものかも知れません。

対処法としては、まずは小児科を受診し、必要に応じて薬を処方してもらいます。

市販の風邪薬や咳止めは、成分によっては症状を悪化させるものもありますので、必ず小児科で診断してもらいましょう。

 

そして幼稚園や保育園はお休みしてお家でゆっくり過ごしましょう。

自宅で行う手当は普通の風邪と同じです。

部屋を暖かくし、空気が乾燥しないよう必要に応じて加湿器などで加湿します。

食事は無理せず食べられるものを食べ、食欲が無くても水分だけは十分にあげて脱水症状を防ぎましょう。

 

またRSウイルス感染症は鼻水がよく出るという特徴があります。

もしまだ子供が鼻を上手にかめなければ、こまめに吸い出してあげましょう。

市販の鼻吸い器が便利です。

1つ穴のものより、管が2本ある2つ穴の方がよく吸えるようです。

家で十分に吸い取れない場合は耳鼻科を受診して吸引してもらいましょう。

あまりに多量に出る鼻水を放置しておくと中耳炎を併発する恐れがあります。

 

順調に回復すれば、多くの場合は1週間~2週間で良くなります。

 

 

苦しそう・・・こんな時は再受診しましょう

 

RSウイルス感染症は、3歳以上の子供なら安静にしていればほぼ心配なく治る病気ですが、0~2歳の子供は月齢が低いほど症状が重くなりがちなので注意が必要です。

特に35週以下で生まれた低出生体重児や先天的な心疾患がある子供、ぜんそくの持病がある子供は重症化しやすい傾向があります。

 

症状がひどくなると「陥没呼吸」といって、呼吸をするたびに胸がペコペコと凹んで呼吸をするのが苦しそうな状態になります。

これは呼吸困難に陥っている状態なので、すぐ病院に行きましょう。

また、あまりに咳がひどくて苦しそう、呼吸の回数がいつもより明らかに増えた(多呼吸)場合もすぐ受信しましょう。

 

気管の炎症が体の奥に進んで気管支に達すると、始めは軽い咳と鼻水だけだったものがだんだん咳の回数が多くなってきます。

咳の音も変化して痰のからんだ湿った咳となり、ゼーゼーという喘鳴がし始めます。

ひどい場合は呼吸困難に陥ることもあるので注意しましょう。

乳児の場合は母乳やミルクの飲みが悪くなり、脱水症状を起こすこともあります。

そしてもっとひどくなると、炎症がさらに奥に進み、細気管支炎や肺炎を引き起こすこともあるのです。

こうなっては大変なので、早めの段階で病院に行くなど対処しましょう。

 

あまりに症状が進むと入院することになります。

呼吸困難や脱水症状を起こした場合は、人工呼吸器による酸素補給や点滴などの処置を行います。

入院の期間は症状によりますが、2日から1週間程度、多くの場合は3.4日で退院できることが多いようです。

 

 

 

まとめ

RSウイルス感染症に関わらず、赤ちゃんが低月齢のうちはちょっとした体調の変化が大きな病気に繋がることも多いものです。

おかしいな、と思ったら、風邪くらいで受診するなんて大げさと言われるかも・・・などと気にしないですぐに小児科を受診しましょう。

 

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