ずばり2015年の七五三は11月15日(日)です。
我が子が七五三の親御さんは、写真撮影の予約など準備はもう済みましたか?
七五三は日本では昔から代々行われている行事ですが、そもそも七五三ってどういう意味がある行事なのでしょうか。
また、年齢の数え方には満年齢と数え歳がありますが、特に早生まれの子供は七五三の対象となる歳はどのように数えるものなのでしょうか。
七五三の意味、由来
七五三の起源は、なんと平安時代にまでさかのぼります。
今と違い、昔は子どもの死亡率が大変高かったものでした。
今から100年前、0歳の子供の死亡率は2割であったというデータがあります。
つい最近まで、産まれた赤ちゃんの5人に1人は、1歳のお誕生日を迎える前に亡くなっていたのです。
今ほど医療技術が発達していない平安時代では更に死亡率が高かったのでしょう。
赤ちゃんが1歳のお誕生日を当たり前のように迎える現在では信じられないようなことですね。
それなので、昔は7歳までの子どもは「神の子」とされていました。
神の子だから、いつ天に帰ってもおかしくない存在とされていたのです。
そのため子供が無事3歳、5歳、7歳と親の手元で無事に大きくなってゆくことはとてもありがたいことで、節目ごとにご報告とお礼のために神前に参拝し、お祝いしていました。
それが七五三なのです。
どうして3歳、5歳、7歳でお祝いするの?
子供の成長のお祝いが3歳と5歳、7歳で行われるようになったのにも意味があります。
3歳のお祝いは、正式には「髪置(かみおき)」といいます。
昔、3歳までの子供は男の子も女の子も髪を剃っていました。
赤ちゃんは、生まれてから7日目に髪を剃り落とすのが普通だったそうです。
赤ちゃんの産毛は剃り落すことでその後に健康な髪が生えてくるとされていたという説、
ただ単に髪が不潔になって病気の原因になるのを防ぐためという説、
または、昔は髪の毛は「不浄」のものとされていたので、「神の子」に不浄なものを生やしておくことを嫌ったという説など…さまざまな説があります。
そして3歳からは髪を伸ばすことが許されたのだそうで、その後の健康を祈願してお祝いしたのだそうです。
髪置は地域によっては女の子のみのお祝いになっているようですが、正式には男の子と女の子共通のお祝いです。
5歳は男の子のみのお祝いになりますが、正式には「袴着(はかまぎ)」といいます。
男の子は、昔は5歳までは子供用の着物を着ていました。
それが5歳からは大人と同じ袴を着けるようになったので、そのお祝いなのだそうです。
そして7歳は「帯解(おびとき)」といいます。
その言葉の通り、帯を解くという意味です。
7歳まで女の子は、腰の部分に付紐(つけひも)という着物を着つけるための紐をつけた着物を着るのですが、7歳からは大人と同じ帯を使って着物を着つけるようになり、お祝いをしたのだそうです。
七五三は、神様のものとされていた幼児が晴れて人間社会の一員となったことのお祝いだったのですね。
七五三は数え歳?それとも満年齢?
昔は数え年で七五三を行う年を計算していましたが、現在は満年齢が主流となっているようです。
しかしどちらで行っても正解ですので、都合の良い方で行っていいのです。
ですから早生まれの子は、同学年のお友達と足並みを揃えるために数え年で七五三を行う人もいるそうですね。
ちなみに我が子も早生まれの子供が1人いますが、七五三のお参りはみんな満年齢ですることに決めています。
慣れない着物を着て子供にとって特に面白いものでもないお参りをするのですから、少しでも歳を重ねて我慢ができるようになってからの方が親子共に負担が少ないと考えてのことです。
参考までに、平成27年の七五三に該当する子供の出生年です。
3歳…数え年2013年(平成25年) 満年齢2012年(平成24年)
5歳…数え年2011年(平成23年) 満年齢2010年(平成22年)
7歳…数え年2009年(平成21年) 満年齢2008年(平成20年)
ところで「数え年」とはどういう年の数え方なのでしょうか。
昔は、赤ちゃんがお母さんのおなかにいる時が0歳、生まれたての時は1歳、そして初めて迎える正月には家族皆がひとつづつ歳を取り、2歳というふうに歳を数えました。これが「数え年」です。
(それなので、12月31日生まれの子供は、生まれて次の日に年が明けて2歳になったのです。)
まとめ
このように七五三は、子供の現在の無事とこれからの成長を願って行うものです。
立派な衣装を着て記念撮影をしなくても、普段着で近所の神社にお参りに行くだけでも本来は十分なものなのです。
また七五三の日にちは一応11月15日と決まってはいますが、その日は混み合うのでわざと外して10月などにお参りをするご家庭もあるようです。
それぞれに合った方法で、神様に子どもの無事をご報告できるといいですね。