みなさん、今回は文化の日について書きますね。
ちなみに2015年はいつが文化の日なのでしょうか?
ズバリそれは「2015年11月3日、火曜日」です。
では、ここで文化の日の由来を見てみましょう。
文化の日の由来
文化の日は憲法が公布された日と関連しています。
1946年の11月3日に日本国憲法が公布されました。
そして、1948年に施行された祝日法により「文化の日」と定められました。
以前は、明治天皇の誕生日として祝日とされていましたが、1948年を境に祝日法により国民の祝日と定められました。
「文化の日」の目的は、国民の祝日に関する法律に定められています。
それは、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ということです。
日本国憲法が平和と文化を重視しているというところから来ています。
文化の日には様々な催し物があります。
文化の日の行事
皇居で文化勲章の親授式が開催されます。
文化庁主催により芸術祭が開催されます。
日本武道館で全日本剣道選手権大会が開催されます。
今回は特に文化勲章の親授式について詳しく書きますね。
文化勲章は国家また公共に対して功労のある方、社会の各分野における優れた行い、例えば、科学技術や芸術などの文化の発展や工場に目覚ましい功績のある者に勲章が授与されます。
皇居宮殿、松の間で天皇が直接授与します。
興味深いことに以前は宮中で天皇臨席のもと内閣総理大臣が勲記と勲章を伝達する形式で行われていましたが、1997年より天皇親授になりました。
歴代に文化勲章授与者
1937年 横山大観さん 日本画
1943年 湯川秀樹さん 原子物理学
1949年 谷崎潤一郎さん 小説
1951年 武者小路実篤さん 小説
初代中村吉右衛門さん 歌舞伎
1956年 山田耕作さん 作曲
1969年 ニール アームストロングさん 宇宙飛行士
1970年 棟方志功さん 版画
1976年 井上靖さん 小説
1980年 丹下健三さん 建築
1985年 黒澤明さん 映画
1993年 司馬遼太郎さん 小説
1995年 遠藤周作さん 小説
2003年 緒方貞子さん 政治家、国際活動、国際貢献
2005年 森光子さん 大衆演劇
2006年 瀬戸内寂聴さん 小説
2008年 小沢征爾さん 指揮
2010年 安藤忠雄さん 建築
2012年 山田洋二さん 映画
2013年 高倉健さん 映画
ここに挙げた人がすべてではありませんが、こうしてみると当然ながら文化関連が多いですね。
小説とか建築、映画、科学の分野で功績をあげた方たちに勲章が授与されています。
歴代の文化勲章辞退者
大江健三郎さん「民主主義に勝る権威と価値観を認めない」と述べて受賞を辞退しました。
また、杉村春子さんも「自分には大きすぎる」と述べて辞退しています。
もちろん、ここに挙げた二人のほかにも勲章を辞退した人たちがいます。
文化勲章の受章者の決め方
では、どのようなプロセスを経て文化勲章の受章者が決まるのでしょうか?
まず、文化功労者先行分科会の意見に基づき文部科学大臣が文化功労者の中から推薦をします。
そして、内閣府賞勲局が審査し、最終的に閣議決定がなされます。
このような、プロセスを経て決定されるわけですから、とても重い勲章であることがわかります。
ちなみに、その年のノーベル賞を受賞したものには文化勲章も授けられます。
また、文化勲章を受章した方には終身年金として毎年350万円が授けられます。
まとめ
いかがでしたか、みなさん?
文化の日について今回は記事にしました。
文化の日は単なる国民の休日ではありません。
その目的は「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日です。
また、今の日本のために大きな功績を残した方々に文化勲章が親授される日です。
興味深いですね。
確かに、文化勲章を受章される方たちは日々努力して日本のため、また世界のために働いてきました。
そうした、努力を思い返すという意味でも大切な日といえるのではないでしょうか?